2026年 秋季展  織部十作 ―古田織部と十人の陶工たち―(古田織部美術館)

京都河原町

2026.9.17 - 2027.3.8

2026年 秋季展  織部十作 ―古田織部と十人の陶工たち―(古田織部美術館).jpg

 永禄6年(1563)、織田信長は瀬戸を訪れ、優れた陶工六人を選んだといわれます。その後、古田織部はこれに倣ならって、瀬戸の名工十人と京都の名工六人を選定したといわれています。選ばれた陶工はそれぞれ「瀬戸六作」「瀬戸十作」「織部六作」と呼ばれます。
 また、この時代に各地で作られた作品の中には、底面などに箆(へら)で刻んだりした記号が付いているものがあります。細かく分類すれば数十種類におよぶといわれますが、不思議なのは、産地が異なる作品に同じような記号が見つかることです。この記号を窯印と呼び、鑑賞の際には景色のひとつとして扱うことがあります。
「六作」や「十作」については、考古学・美術史学の研究者からは、その多くが実在しなかった、いわば伝説的人物であると考えられてきました。窯印についても、信長が六作に窯印を与えたという伝承がありますが、窯印と陶工個人を結びつける確かな証拠は見あたりません。近年の研究でも、生産・流通・管理の過程で利用された記号であることは間違いないものの、具体的に何を指し示し、どのような機能を持っていたかについては、諸説あって未だ決着を見ていません。
 確かに信長や織部が名工を選んだという逸話は史実ではないかもしれません。しかし、そのような伝承は連綿と語り継がれ、さらに陶工のうち数人については、略伝が別所吉兵衛の著した「別所吉兵衛一子相伝書」に記載されてもいます。茶の湯の世界では、窯印は「丁字は新兵衛」「十字は茂右衛門」というように、陶工個人と結び付けられ珍重されてきた歴史があります。優れた作品の作者を知りたいというのは、人の自然な欲求でしょう。窯印と陶工個人とを結びつけるのは、事実ではないかもしれませんが、そのような欲求から生まれた、一種の文化であると理解することが可能でしょう。
 そこで本展では窯印の現物を展示し、陶工との関りについて、いま一度検討を試みます。はたして個人を示す記号なのか。作品を見くらべてお考えいただければ幸いです。どうぞお楽しみください。

基本情報

開催日時

2026年9月17日(木)~2027年3月7日(日)
午前9時30分~午後5時(入館は午後4時40分まで)

休館日

月曜日(祝翌日休館)、年末年始

場所

古田織部美術館
http://furutaoribe-museum.com/

料金

大人:500円、大学生・高校生:400円、小中学生:300円、未就学児無料
※団体(15人以上)100円引き

※情報は、変更となる場合があります。 最新情報は、各施設・主催者・WEBサイトなどをご確認下さい。

アクセス

阪急京都線・烏丸駅下車、京都市営地下鉄烏丸線乗換「国際会館行」乗車、北山駅下車、徒歩約3分

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※阪急沿線エリア内でのみ対応

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